黒川上地区——ベジタブルカフェを撮る
麻生区黒川上地区は昆虫たちの楽園です。宅地で覆いつくされた感じの川崎市ですが、ここではいぜんとして里山の風景のなかで農業がおこなわれています。丘陵の谷間(谷戸)にひらけた土地はすべて稲田や野菜畑です。谷戸を囲む丘陵の樹林帯も保護されていて、虫たちが生きるには最高の環境です。しかも田畑は法の定める「農地」ですから、これからも里山の風景が壊されることはないはずです。 虫にとって幸せなのはそればかりでありません。農家の人たちは季節の変化を読んで次々作付をおこない、途切れなく果実を生産していきます。農家にとっては困り者の虫ですが、虫の目で見れば畑は魅力的なベジタブルカフェです。農家の目を盗みお裾分けにあずかろうとやってきます。四季折々の野菜畑の魅力と、そこで見かける虫たちの姿にカメラを向けてみました。
黒川上地区——ベジタブルカフェを撮るでタグ「川崎市麻生区黒川」が付けられているもの
ホウジャク
hhigu
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2011年10月17日 11:48)
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大きなハチのように派手な羽音をたてて飛ぶホウジャクはスズメガの仲間。
2cmほどの口吻を突き出し、ホバリングしながら吸蜜します。
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エンマコオロギ
hhigu
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2011年10月17日 11:25)
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コオロギがいたので、その周りをよく見ると、コオロギの穴がありました。
穴をしばらく見ていると、べつのコオロギが顔を出し、しばらくためらったあと、そとに出てきました。
アリみたいに
おなじ穴に何匹も出たり入ったりしているのは、なにか奇妙な気がします。
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台風の跡
hhigu
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2011年9月25日 23:47)
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モンキチョウ
hhigu
(
2011年9月25日 22:50)
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ベニシジミ
hhigu
(
2011年9月25日 00:23)
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川崎市麻生区黒川
オンブバッタ
hhigu
(
2011年9月13日 23:19)
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まるでインゲンにおぶさっているみたいなオンブバッタのカップル。
一番上の小さな体をしているのがオス。
オンブバッタの体色は緑と薄茶がある。
見た目には色の差を超えたこのカップルの方が緑同士よりカッコイイ。
「オンブバッタ」という呼び名は、まるで子供たちが適当に付けたみたいで、子供心にもきっと正しい別名があるに違いないと思っていたが、しかしこれが正しい和名なのです。
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田んぼの上を飛翔するキアゲハ
hhigu
(
2011年8月30日 23:13)
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この時期のキアゲハは夏型。春型にくらべて黄色が強い。
いつも
羽をひらひらしながら飛ぶとは限らない
。
グライダーのように滑空
。
羽を少し下に折り、気流をつかまえて優雅な
飛翔
足を後ろに伸ばし、
空気抵抗を避ける
ように
飛ぶ。
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ブルーベリー
hhigu
(
2011年8月16日 23:31)
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ラビットアイ系の品種
熟す前の色がウサギの目のようにピンク色している。
収穫時期は7、8月。実をつけた樹は可憐で美しい。
ブルーベリーの葉の上に
イナゴの幼虫
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朝の田んぼ
hhigu
(
2011年8月16日 23:10)
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イナゴの幼虫
まだ羽が生えていない
ヤマトシジミ
朝露に濡れた
羽を乾かしている
ナツアカネ
この羽の角度、
緊張感が漂う
ニホンアマガエル
ヤゴの抜け殻
トンボ名不明
トリノフンダマシ(コガネクモ科のクモ)
鳥の糞に似ている‥?
チョウセンカマキリ
訴えかけるようなつぶらな瞳は
偽瞳孔
イナゴの乱舞
人間の動きに驚いて飛び上がる様子を高速シャッターで撮影
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イネの花
hhigu
(
2011年8月16日 22:50)
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田植えから約70日、黒川の田んぼにもやっとイネの花が咲きだして、稔りの秋を予感させる。
イネの花には花弁が
ないんですね。
白く見えているのは、花びらではなく、おしべです
。
イネの開花は
穂がでてきた日の翌日の午前中に始まり、2時間ほどで終了する。
イネの成長は個体差と環境差があるため、黒川での開花期は1週間以上続く。
イネの
開花とは、えい(もみがら)が左右に割れて口を開き、そこからおしべが
外に姿をみせ
、おしべの根元(えいの中)のめしべが授粉する状態をいう。
えいが口を開けている時間は短く、わずか数十分間しかない。口が閉まってもおしべは外に取り残されたままになり、めしべだけがえいの中に仕舞い込まれる。
イネの花として見ているのは、たいていこの取り残されたおしべであって、この写真もすでにえいが閉じてしまっている。
開花が終わったえいには、すでにもみ(籾)の雰囲気がある。先端にある針状の突起はのぎ(禾=芒)。野生時代のイネには、これで獣に付着して種を運ばせる働きがあったらしい。
「のぎへん
」は木に「ノ」ではなく、この「のぎ」を象形化したもの
。だからのぎへんがつく漢字は、穀物の実りに関係する。そういわれると「稼ぐ」にしても「租税」にしても、黄金色に稔った稲穂がその漢字から浮かび上がってきませんか。
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朝のキュウリ畑
hhigu
(
2011年8月11日 19:27)
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キュウリの葉の裏にとまった
ノコギリカミキリ
コバルトブルー色の
宝石のような
目をしたミスジミバエ
。
「
雌が産卵のためキュウリに産卵管を刺したと思われる部位で<びれ>や<曲がり>などの奇形が生じ、やがて黄化したり腐敗したりする。(
沖縄県病害虫防除技術センターHPより要約
)
」
ナツアカネ
キュウリ畑のまわりに広がる田んぼでは、刈入れ時期までのあいだ、大量のナツアカネが飛び回る。稲穂が実るころになると、雌雄つながって空中から田んぼに産卵する「
連結打空産卵
」が見られる。
ウリハムシ
成虫でも幼虫でも、ウリハムシの食いっぷりには農家も手を焼いている。
キムネクマバチ
キュウリの黄色い花から花へ、大きな羽音をたてながらいそがしく飛び回っている。キュウリは「単為結果(受精しなくても結実)」なので、クマバチが授粉の働きをしているわけではないが、この大きな体がいかにもキュウリの結実に手を貸しているように見えてしまう。
オオチャバネセセリ
朝の陽光を受けて、濡れた羽を乾かしているようだ。
ニホンアマガエル
今朝の収穫。
このままかぶりつきたくなるような瑞々しさだ。
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コウガイケカビ ー 夏だけ出現する美しいカビ
hhigu
(
2011年8月 9日 23:16)
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インゲン畑の中で、不思議なものを発見しました。枯れてしまったインゲンのつぼみが、なにかに取り付かれているようなので、思わず近づいてみたのです。すると枯れたつぼみ全体が、まるで無数のマチ針で突き刺されたようになっていました。
針というよりは、その1本1本が、微細なガラス繊維のような光沢をもっている。これは菌類ですね。キノコのように黒い頭の部分に胞子があるのでしょうか‥。
野菜を喰うのは昆虫や動物だけと思い込んでいて、菌類には思考がおよびいたりませんでした。たしかに菌類もベジタブルカフェの常連のはず。
黒川の畑全体に
観
察眼をもっと働かせてみよう。
『カビ図鑑』全国農村教育協会刊
の共著者出川洋介さんが、このカビの名前と、専門家ならではの魅力的な解説を次のようにしてくれました。
コウガイケカビ属:
枯れた花に生える接合菌類のカビ
分類:接合菌門ケカビ目コウガイケカビ科コウガイケカビ属
熱帯地方に広く分布するカビですが、日本でも真夏の猛暑の間に限って、アオイ科(ムクゲ、フヨウなど)、ヒルガオ科、ウリ科、ユリ科などのいわゆるDay flowerと称される一日で咲いて落花する花や、果実、ときに腐りかかった植物体などの上に発生します。
熱帯では周年見られますが、日本では、発生期はほぼ7・8月に限定され、他の時期は、死滅するか、休眠胞子で耐えているものと思われます。稀に、貯蔵果物などに発生して、病害菌扱いされることがありますが、病原性は弱く、毒素生産もありません。
変形菌よりも細長く伸びる、単細胞の透明な(干渉作用で虹色に光るように見える)胞子嚢柄の上に、黒い胞子の塊を乗せています。検鏡して胞子の数や、胞子の表面模様などにより、属や種が同定できます。
また条件により幾つかのタイプの胞子を形成しますが、附属糸のついた胞子を作る性質を持っており、昆虫などにより分散されるのではないかと推定されています。このため、ひとつの花に、複数所由来の胞子が到達し、そこに雌雄が揃うと、落花の上で、有性生殖をし、接合胞子という休眠性の胞子を形成して、土中で翌シーズンまで休眠すると考えられます。
なお、和名のコウガイケカビのコウガイとは、「笄」で、胞子嚢柄先端部の形が、昔の女性の髪飾りに類似していることに由来します。きらわれもののカビですが、丁寧に観察すると、なかなか、きれいな姿をしており、夏の風物詩として楽しんで頂けたらとおもいます。
なお、コウガイケカビを含むケカビ目は、一般に土壌中に広く分布し、糖分を好むため、落果や、動物の糞などによく見られますが、早成長、早胞子形成により特徴づけられるグループで、クモノスカビなどはその性質を利用して、醸造や発酵食品(テンペ)の製造などにも応用されています。
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バッタカビに感染死したショウリョウバッタ(ショウガ畑にて)
hhigu
(
2011年8月 9日 22:51)
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バッタカビにおかされ、ショウガの葉にしがみついたまま死んだショウリョウバッタ。手前と奥の左右、3匹が見える。バッタ
カビ
に感染した昆虫はどれも「植物の茎の上方に登って死ぬ」という。
葉にしがみついたままミイラ状になっている。ショウガの葉は成長しているのに、そこの部分だけは今も締めつけられていて、丸まったままだ。
胴体はすっかり干涸びてしまっている。
バッタカビ:〔病原菌学名Entomophaga grylli (Fressenius) Batko〕昆虫疫病菌の1種。バッタ,イナゴなど直翅目昆虫に寄生する。感染した昆虫は植物の茎の上方に登り,午後遅くから夕方にかけて死ぬ。死後1時間ほどで本菌の分生子が死体表面に形成され,周囲に飛散する。そのため,夜間に植物体に集まってきた健全虫が感染を受ける。このようにして,しばしばその個体群を短期間に全滅させるほどの流行性を示すことで有名な菌である。『
北海道大学大学院農学院 生物資源科学専攻 応用分子昆虫学分野改訂昆虫病理用語集より
』
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カナブンを攻撃するキイロスズメバチ
hhigu
(
2011年8月 6日 00:20)
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カシの樹液を吸う昆虫たち。共存共栄を絵に描いたような、平和な光景に見えるが‥‥。
左からルリタテハ、キイロスズメバチ、クワガタ(名不明)、カナブン、カブトムシ(♀)
平和に見えたのもつかの間、キイロスズメバチが突然カナブンを攻撃した。きっかけは不明。カナブンはずっとおなじ調子で樹液を吸っていただけのように見えたが‥‥。
キイロスズメバチの攻撃に無抵抗なカナブン。ほかの昆虫たちは樹液の吸引に夢中のようだ。
キイロスズメバチの威嚇はエスカレートし、ついに
カナブンの背中に飛び乗ってしまった。
カナブンの背後に回り、
幹から引きはがそうとする。
カナブンはキイロスズメバチにつかまれたまま落下した。
このあとルリタテハも追い払い、ふたたび樹液を吸いだした。
農道に緑のトンネルをつくるカシノキ。この木の根元部分から、昆虫をひきよせる樹液がでている。
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7月の蝶
hhigu
(
2011年7月28日 22:26)
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オレンジコスモスの花で吸蜜するヒメアカタテハ
ヤツガシラの葉にとまったチャバネセセリ
ナミアゲハ(アゲハチョウ)
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ピーマン 花から果実へ
hhigu
(
2011年7月28日 21:56)
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インゲン
hhigu
(
2011年7月28日 21:05)
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ピーマンと虫
hhigu
(
2011年7月28日 19:06)
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ニジュウヤホシテントウ(別名テントウムシダマシ)
クロウリハムシ
オンブバッタ
葉の裏にナナホシテントウの幼虫
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トウモロコシ 雄しべ+葯(やく)、雌しべ
hhigu
(
2011年7月 2日 23:21)
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ヤツガシラ
hhigu
(
2011年6月21日 23:57)
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